2004年4月17日 剣抜大洞林道

今日は山梨の最南西・南部町にある剣抜大洞林道に行ってきました。
全長20kmほどの首都圏では長い部類の林道です。
朝7時に出発しました。


国道469号を走っていると、裾野市須山の境沢橋を過ぎたあたりの
東富士演習場の中に一般の人がちらほら。
山菜採りのおばあちゃんに聞くと
今日は演習の邪魔をしない範囲で入って構わない日との事。
丘の向こうから時々ポン、ポンと発射音が聞こえます。
画像中央付近に2台のジープ。
数人が穴掘りの作業中


戦車やジープで走るところだけに
地形もなかなかダイナミック。
オフ車なら、走り応えがありそう。


幅広の、超フラットダート。

注・今日のような立入日でも、地権者と入会権者以外の
一般人は演習場内の立入りができないとのことでした。

<後日、自分で調べて知りました>


日蓮正宗総本山大石寺・三門前にて。
まばらな参拝者は、皆恭しく合掌し礼をしてから
門をくぐっていきます。
大規模な神社仏閣は観光地化した所ばかりなので
新鮮な感じを受けました。
35゜16’34.23”
138゜35’08.65”
321m

国道469号を西へ進んで、富士宮市から芝川町へ入り、桜峠。
主要国道とは思えない狭い峠道ですが、なかなか楽しいです。
わざわざ行く程ではないですが、近くを通ったらお立ち寄りを。


静岡県富士郡芝川町上稲子の西谷沢にて。


ここは天空の城ラピュタ?
軽トラが植物に埋もれています。
上に同じく富士郡芝川町上稲子。
35゜15’57.71”
138゜31’40.28”
220m


剣抜大洞林道方面へ向かう県道との分岐。
国道52号・南部町役場の南側の橋を西へ曲がると
ここに出るようです。
赤い庇の「御国屋」という雑貨店があります。
交差点を左折して林道方面。
私は、道の駅とみざわの裏から入ろうとして迷い
ウロウロしてここに出てきたので不詳です。
素直に52号から入りましょう。
35゜14’23.54”
138゜29’05.68”
112m


上記の場所から約8.5kmほどで「徳間」バス停がある交差点。
この橋は「幡竜橋」です。
右折し、奥山温泉方面へ入っていきます。
35゜12’41.99”
138゜26’52.60”
216m


「徳間」バス停からの道は狭く、舗装も劣化しており
とても走りにくい。特に4輪では行き違いに
苦労するものと思われます。
狭い道路で工事中。
通れと合図され、パワーショベルの
アームをくぐって通ってきました。


「徳間」バス停から約5.5kmで左折と直進の三叉路。
剣抜大洞林道の「終点」になります。直進で林道。
カブから出ている白い杭が林道の終点表示。
看板は「いらっしゃいませ・奥山温泉・ようこそ」
35゜13’40.83”
138゜25’05.49”
552m


大洞橋のところ。
小屋があり、右に進めば篠井山への登山道。


いよいよ林道が始まるといった趣


踏み固められたような土の路面。
ただし、中央部分は踏み固められておらず
フラットではありません。


大洞大橋。林道南側の橋の顔です。
北側には剣抜大橋があり
合わせて剣抜大洞ですね。


35゜13’31.13”
138゜24’16.79”
894m
ゲートを入っていくと名称不明の舗装路が始まります。
ゲート左側は広場になっており、そこを通れば普通に入れました。
このゲートは現状では4輪に対しても効果無し。


約1.5kmほどで終点に着きます。
まだ工事中のようです。
35゜13’30.18”
138゜24’48.21”
752m


路面は、概ねこんな感じに舗装されています。
こんな辺鄙な場所で過剰整備では?

この名無しの舗装路、実は気味が悪かったです。
入ってみると、まず野犬が3匹群れており
こちらに気付いて山側へ逃げていきました。
さらに先で道路中央に、ヤギだか羊だかの死体が横たわっており
頭部を残して骨だけのような状態に。
大量のハエやカラスが集っており、もう最悪。


さて気を取り直して、本線に戻ります。
この大きな岩も、林道南側の印象的なポイントでした。
北側にも、路肩近くに大きな岩がある場所があります。


山肌を覆っていたコンクリートが割れて
中の土砂がこぼれだしています。
山肌の舗装が各所で見受けられるのが
この林道の特徴の1つでしょうか。


富沢側から入って最初の舗装路でしょうか。
道幅は広いですね。
眺望は良さげで、実はそうでもありません。
近隣の山々が見えるだけです。
開放感は高いですけどね。


舗装路からまたダートに戻りました。
路面はフラットで走りやすいです。


ちょっと大き目のスペースが画像左側にあります。
4輪なら、ここに停めて休憩でしょうか。


割と派手に崩れていますね。
他にこういった場所はありませんでした。


フラット路面にうねる道、ガードレール。
大名栗林道を思い出す風景です。


大きく開けている整備中のような場所があり
そこから篠井山林道が始まっております。
カブのあるあたりが起点です。
35゜14’29.15”
138゜24’19.79”
1095m


約1.5kmで終点。
先はこのように道がありません。
埋め立てて進んでいくのでしょうか?
この林道は、砂利を敷いてならされた路面
もしくはフラットなダートで、舗装化直前といった感じ。
35゜14’31.73”
138゜24’30.55”
1091m


35゜14’31.41”
138゜24’08.08”
1116m
林道に入って約8km、山小屋「月夜の段」。
多分ここが、この林道で最も知られたポイント。
明治の頃まで針葉樹が生い茂り
昼間でも月夜のように薄暗かったので
こう呼ばれているとのこと。
また、「段」とは山の中にある
平らになった場所の事だそうです。
月夜の段そのものは、ここから少し山の中へ
入っていった先にあるようです。


月夜の段を過ぎて林道も北側へ入ってくると
路面が少し悪くなります。
石の粒が大きめ。
「月夜の段」山小屋から
1.5kmほど北側へ走った所。


どこからか水が入り込み
濡れている箇所もありました。
全線でここだけ。
今日は静岡市で30度の真夏日ということで
他はカラカラに乾いていました。


北側では舗装路が続く場所が多い。
ここに入った時、これでダートも終わりか
と思いましたが・・・


またダートが始まりました。
路面は、ちょっとカブでは走りにくい感じ。
ここはまだ一度目で、そうでもないが
長い舗装路と長いダートが交互に出てきて
いずれ、うんざりしてきます。


右に大きな岩があります。
林道南側にも、このように路肩に大きな岩が
不自然にある場所が1ヵ所ありました。
林道の南北で対になっている感じ。


ジャンプ台がありました。
愛鷹林道にも何ヶ所かありましたが
ここは、より飛べる気がします。
ただし、これだけでした。
35゜15’09.25”
138゜24’09.80”
846m


剣抜大橋にて。
南側の大洞大橋と合わせて
林道の双璧を成す橋。


気持ちの良いストレート。
しかし、路面の石が大きめ&不揃いで
60kmで下るとなかなかスリリング。
下手をすると大転倒なので
カブではやめておきましょう。


十枚山登山口。
林道入口から約13.5kmほど。
「登山口」の看板が全部で4枚もあり
各登山グループで競い合っているようです。
勘弁してください。
35゜15’27.98”
138゜24’07.55”
775m


白滝林道に比べれば可愛いものですが
クレパスがありました。
ここと、もう少し先にもう1ヶ所。


180度のヘアピンダート。
この付近で、もう1箇所ありました。
ここら辺りは薄暗い林の間を走る感じです。


林道も、もうすぐ終わり。
西俣川沿いの、白っぽいフラットなダートを
走ってきて、この地点。
35゜16’40.07”
138゜24’45.04”
302m


林道はここで終わり。正確には起点ですが・・・
カブの左に林道の起点を示す杭が立っています。
ここのY字路は右側で剣抜大洞林道ですが
左側で大垈林道(全長2km)だそうです。
今回は時間が無いので入りませんでした。
35゜16’52.71”
138゜25’07.88”
241m


林道を出た後、国道52号に出る。
そこから約20kmで身延山久遠寺への分岐点。
そこから土産物屋の立ち並ぶ参道を
1kmほど走り、三門前。
参拝グッズの店だけ、やたら混雑していました。
35゜22’43.70”
138゜25’25.57”
319m


三門と本道を結ぶ菩提梯。
287段あるそうです。
私は身延山ロープウェイ前の
駐車場に停めたので登りませんでした。


菩提梯の終点から本堂を望む。
寄ったのはこの一帯だけで、更に上のほうの思親閣など
点在する施設へは足を延ばしていません。


国道52号に出て4kmほど南下。
ゆばの里農村公園内のゆばの館で
ゆば・ゆばの素・ほうとうを買って帰る。
35゜21’08.41”
138゜25’17.18”
276m


本日は、キャップが2個脱落。
プラグ側は自衛隊演習場内にて落とした模様。
キャブ側は、久遠寺からゆばの里までの国道52号を
走行中に落ち、足首に引っかかったので
走りながら拾い上げ、ポケットに突っ込んで無事でした。

帰路は国道469号を使い、国道246号を目指したわけですが
富士宮市と富士市の間の地域は、左右木立に挟まれた
真っ暗闇の狭くうねる峠道。
カブのライトだけを頼りに疾走する。
ちょっとラリー気分。

剣抜大洞林道は富沢町側から入ると、終盤の南部町側では
ダートと舗装の入れ替わりが何度もあり
うんざりしてくる人もいるのでは、と思います。
頭に入れておけば気が楽かもしれません。

走行距離:402km
撮影枚数:561枚

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